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上松少年野球10102
八幡スポーツ少年団00101

「ラストゲーム」

今シーズン、Aチームで戦う最後の試合となってしまった。
負けたら6年生は学童野球引退となるこの大会。6年生のために、6年生と一緒に野球をやるために、チーム皆がいつまでも勝ち続けたかった。そんなプレッシャーもあったか打線も繋がらず、ミスも失点に繋がる展開。それでも最後の最後まで望みは持ち続けられた。選手たちの目がそう思わせてくれていた。
最終回、スリーアウト目を取られた瞬間は何とも言えない思いにさいなまれた。はばからず泣きじゃくる選手たち。6年生も下級生も敗戦が意味することを知っていた。
ラストミーティングとなってしまった今日は、掛ける言葉が見つからなかった。安っぽい慰めの言葉は避けたかった。率直な思いを言葉にしようと思った。泣けてきた。声にならない。どのくらいの時間が経っていただろう。そして、ようやく「ありがとう。」と言えた。
春先の連敗時、「秋には笑っていよう」と上を向いた。勝てない試合が続いてもそれでも「監督を胴上げする!」と野球に向き合ってきた選手たち。胴上げは一度も叶わなかったけど、今日の「ありがとう。」は、選手たちへの素直な思い。選手たちは、これまで何度も何度も成長する姿を見せつけてきてくれた。選手たちは、私に野球の楽しさを改めて教えてきてくれた。その度に私は、選手たちから胴上げ以上の価値をもらってきた。そして今日も。
今日までたくさんの感動を「ありがとう。」