No.8 最近は野球の技術の他に…
「こどもが野球を長く続けるには、こどもと普段どのように関わってあげればよいでしょうか?
休みも少なく平日は帰宅が遅いので、なかなかキャッチボールなどを
してやることができません。」というような内容のご質問を度々いただきます。
親としての経験は、私よりもみなさんの方が多いと思います。
そんな諸先輩方にアドバイスをするというのは、少し恐れ多いのですが、私のこどもの頃を思い出
しながら回答をさせていただいています。
私が長く野球を続けてこれた大きな理由は、父親、母親との関わりにあります。
私がこどもの頃、友達とキャッチボールするよりも父親や母親とキャッチボールをしている時のほ
うが楽しいものでした。
父親とのキャッチボールは、技術的な指導はもちろん、私に対する評価を楽しみにしていました。
「今日はよかったな」「今ひとつだったな」そういう言葉でひとつで、
「もっと練習して、次はもっといい言葉をもらおう」
その父親の言葉を糧に練習しました。
また、母親とのキャッチボールは、技術的には物足りなさを感じていたのですが、
「僕は、これだけ速い球を投げることが出来るんだよ」
というように、成長を見て欲しいという気持ちでした。
ですが、それは毎日付き合ってもらえるわけではありませんでした。
父親は夜遅く帰ってくるし、母親はパートや内職で忙しい毎日でした。
1ヶ月に1 度くらいだったと思います。
こどもは親が考えている以上に、その状況を理解しています。
ですから、キャッチボールをしてもらえないからと言って、野球が面白くない、
とは考えたことはありませんでした。
私が野球を長く続けることができたのは、キャッチボールもさることながら、
両親との会話にありました。
両親は、その日あったことを最初から最後までをきちんと聞いてくれました。
食事やお風呂の中でする、たわいもない会話です。
ですが、それを全てきちんと聞いてくれたことが大きな支えとなり、
安心して野球を続けることができました。
これは本当に両親に感謝しています。
こどもにとって、自分の話をきちんと最初から最後まで聞いてくれることが、一番の喜びであり安
心感につながるのだと思います。
お子さんは、みなさんと野球の会話することを楽しみに待っています。
みなさまがお子さんと野球の話をするうえで、私の情報がエッセンスとなれば幸いです。
八幡スポ少 返信数:0 更新日:2017/8/16 11:15 / 投稿日:2017/8/16 11:15