No.3 体格よりも重要なエースになるための重要な要素とは?
【中学校3年生投手さんからのご質問】
ぼくは、身長167㎝で、体重56㎏で腕も細いんです。球の速さに身長や体重は関係あるのでしょうか?
身長が高ければ角度がつくと思うんですけど。プロテイン等を使って体重を増やしたほうが良いのでしょうか?

【回答】
球速に身長が関係無いと言うことはありません。
身長が低いよりも高い方が速い球を投げる為には、有利であることには間違いないと考えます。
また体が完全にできあがっていない小学生から中学生くらいの間は、身長の高低による球速の有
利、不利は大きいかもしれません。
ただし、あくまでも身長が高いと言うことは有利なだけです。
同じ力の投手が同じように投球した場合に、身長が高い投手の方が速く投げられると言うのが有利、不利の考え方だと思います。
私は、投球における球速、コントロール、キレは身長だけがすべてだとは考えていません。
まずは、体の力の全ての限界線を少しずつ上げていくこと、そしてその力をいかに投球に活かし、
ボールに伝えるかということを追求し研究、練習することで
その条件的不利は補えると考えています。

まず、体をトレーニングし鍛える目的を明確にしましょう。
確かに体が大きくて下半身が太ければ、見栄えが良くていかにも速い球を投げそうだし、強い打
球が打てそうな感じがします。
しかし、重要なのは野球の中で、それをいかに活かしていくかが重要なんです。
いくら下半身が太くても、身長が高くても素早く体を動かせなかったり
、バランスが無かったりすれば、それは重い荷物を身に付けているだけになってしまいます。
強い筋肉、それを動かすための俊敏性や柔軟性、バランス感覚、そしてそれを継続して動作させ
ていくための持久力。
これらをバランス良く練習し、野球の中で活かして行くことこそが本来の目的です。
ですから、体を大きくすることを目的とするのではなくあくまでも
トレーニングの中での目安にすることをおすすめします。
身長を高くしたり、筋肉を大きくすることは、トレーニングだけではコントロールできない部分もあり、あまり意識しすぎる必要はありません。
トレーニングしていった結果、大きくなっていたというぐらいの気持ちのほうが良いでしょう。
私も同じように悩んだことがあるので、すごく気持ちはわります。
ただ、成長期である中学生期にはしっかりと朝食、昼食、夕食は必ずとりましょう。
そのうえで、プロテインやアミノ酸などの栄養補助サプリメントを
プラスアルファとして摂取する事は今後の体力作りを考える上で有効な方法です。

「体が小さいのですが・・・」というお悩みはたくさんあります。
ですが投手は身長や体重だけで、その優劣がつくものではありません。
現に身長が低くても細身の体でも、プロで活躍する選手がいるのです。
その差をうめるのが技術であり努力です。

八幡スポ少 返信数:0 更新日:2017/7/29 16:18 / 投稿日:2017/7/29 16:18